施設について
施設概要/エコグリーンとちぎ
栃木県内から出る産業廃棄物を受け入れる管理型最終処分場です。建物の屋根や壁で廃棄物の飛散や粉じん、悪臭、騒音を抑制する「クローズド型処分場」です。
被覆施設棟(埋立地)
特徴
環境配慮に特化した設備を導入しています。
- 準好気性埋立構造
- 集水管に空気を入れることで廃棄物の安定化を図ります。
- 散水設備と循環システム
- 処理水を散水用水として完全再利用しています。
- 省エネ照明
- 自然光を採光する屋根構造により電力を大幅に削減しています。
- 多重の遮水構造
- 漏水検知システムとベントナイト系遮水材料を含む多層の遮水構造により浸出水の漏水を防止します。
- 運搬車洗浄
- 荷下ろし後の車両のタイヤを洗浄し、場内廃棄物の場外持ち出しを防止します。
施設概要
処分場の種類 | 管理型産業廃棄物最終処分場 |
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埋立面積 | 約 48,000m2 |
埋立容量 | 約 600,000m3 |
埋立構造 | 準好気性埋立構造 |
埋立方式 | サンドイッチ方式 |
散水設備(レインガン) | 58基 |
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換気設備(ルーフファン) | 36基 |
ガス監視システム | 1式 |
タイヤ洗浄機 | 1基 |
中間柱 | 16本 |
管理棟
特徴
- モニタリング
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- トレーサビリティを確保した独自の廃棄物管理システムを導入しています。
- 廃棄物の種類、量、埋立場所等の情報の記録や、廃棄物サンプルの保管と管理を行なっています。
- 見学エリア
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- 屋内見学ができる専用通路を導入しています。
- 見学、体験、実験が行える体験学習施設です。
施設概要(木造 地上2階)
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延床面積 608m2 各室面積等 1F 風除室 15m2 エントランスホール 23m2 管理事務室 74m2 県職員事務室 22m2 2F 見学ホール・学習コーナー 81m2 大会議室(60人収容) 118m2 渡り廊下
(有効幅員2.5m)2箇所 エレベーター 1基
(11人乗り)
計量棟
特徴
- 受付
- 搬入廃棄物・マニフェストと契約内容に相違が無いか確認します。
- 安全性確認
- 監視カメラと放射線測定装置を設置し、全搬入車両の廃棄物をチェックします。
- 安全搬入
- 搬入車両は全台予約制で、安全管理講習会を事前に受けた車両のみ受入を行います。
施設概要(鉄骨造 地上2階)
延床面積 | 192m2 | |
各室面積等 | 1F 計量室・受付 | 21m2 |
2F 搬入監視室 | 17m2 | |
放射線測定装置 | 1基 | |
トラックスケール(50t計測) | 1基 |
浸出水処理施設棟
埋立地内での散水によって廃棄物に触れた水(浸出水)を薬品や微生物で浄化する施設で、浄化された水は散水用水として循環利用することで場外への無放流を実現しています。
施設概要(鉄骨造・地上2階)
浸出水処理水量:100㎥/日
覆土仮置場
覆土仮置場は、工事で発生した土砂を覆土として使用するため、仮置きしています。
施設概要
仮置き土量:約56,000㎥(中間覆土+最終覆土)
遮水工構造
遮水工は、埋立廃棄物による浸出水が地盤に侵入することを防ぎ、周辺環境を保全するために設置されます。本施設は、遮水性、モニタリング性に優れた二重遮水シート構造とし、バックアップ機能として、自己修復性シート、漏水検知システム及び土質系遮水材等を備えた多重の遮水構造となっています。
自己修復性シート
自己修復性シートは、万一、遮水シートが破損しても、高い吸水力で浸出水の漏水を防止します。
ベントナイト砕石
ベントナイトは、水を含むと膨張して、水を通しにくくなる性質をもった粘土です。転圧・締固めたベントナイト砕石層の透水係数は1/10,000,000cm/s 以下で、厚さ10cmの遮水層では、従来の厚さ50㎝のベントナイト混合土の2倍の遮水性能が確保されます。
漏水検知システム
埋立地から浸出水が外部に漏れ出すことがないよう、徹底した管理をしております。埋立地の底面には、電気式の漏水検知システムを設置し、遮水シートに損傷が生じていないかを常にモニタリングしています。万が一、遮水シートに損傷があった場合、電圧の変化を通じて損傷部を特定し、管理棟の計測用モニターに警告音と共に該当箇所の画像を明示します。この検知システムにより万が一の際にも速やかな対応が可能です。