施設について

施設概要/深谷クリーンサイト

様々なニーズにお応えする中間処理施設。多様な処理機能と管理体制を兼ね備え、地域の生活を守る様々な工夫や設備によって、確かな「安心」をご提供いたします。

特徴
  • 多種多様な産業廃棄物の適正処理
    地域から排出される多種多様な産業廃棄物を適正に処理し、地域社会の発展に貢献していきます。
  • 焼却熱の有効利用
    廃熱ボイラは飛灰の付着を防止する構造により効率的に熱を回収し、蒸気タービン発電(最大560kW)を行い施設の電力として再利用しています。
  • 万全の環境対策
    ごみピットエリアの臭気は、2重のビニールシャッターと、ピット内の空気を焼却炉の燃焼用空気として使用することで万全の対策を行っています。さらに、施設内に降った雨水は清掃や散水に再利用し、排水も焼却処理によって外部に排出しない「クローズドシステム」を採用しています。
    また、自主環境測定により排ガス基準値・燃え殻・騒音・振動・放射線の確認も定期的に行っています。
施設概要
施設名称:深谷クリーンサイト
所在地:埼玉県深谷市折之口1873番2(熊谷工業団地内)
処理能力
焼却施設
A系列:全連続燃焼式キルンストーカ炉 55トン/日(24時間)
B系列:全連続燃焼式竪型ストーカ炉(バーチカル炉®) 25トン/日(24時間)
乾燥設備:7.9m3/日(7.5時間)
中和設備:7m3/日(24時間)
固定床炉:0.09m3/日(24時間)
破砕設備:9.6トン/日(10時間)
分離設備:65.04トン/日(24時間)×2基
圧縮梱包設備:971.04トン/日(24時間)
油水分離設備:9.72m3/日(24時間)
発電設備:560kW
自動保冷庫規模:480基(ラック数)、289m2(保管面積)
公害防止(排ガス)基準
項目 A系列 B系列
ばいじん 0.08g/Nm3 0.15g/Nm3
塩化水素 200mg/Nm3 200mg/Nm3
硫黄酸化物 K値17.5 K値17.5
窒素酸化物 180ppm 180ppm
一酸化炭素濃度 100ppm(1時間平均) 100ppm(1時間平均)
ダイオキシン類 1ng-TEQ/Nm3 5ng-TEQ/Nm3

※上記数値は乾き酸素濃度12%換算値

複合型焼却設備

独立した2系列の焼却炉を完備しているため、一方の焼却炉がメンテナンスを行っていても処理が滞ることがありません。保管が難しい医療廃棄物なども年間を通して安定した処理を行うことが可能です。また、2系列の焼却炉はそれぞれ異なる機能と特性を備えているため、多種多様な廃棄物を安全かつ適切に処理することができます。

A系列
キルンストーカ炉

回転する筒状のロータリーキルン炉と、階段状のストーカ炉を合わせたキルンストーカ炉は、汚泥のような発熱量の低い廃棄物から廃プラスチック類のような発熱量の高い廃棄物まで、幅広い性状・形状の廃棄物を効率よく処理することが可能です。

B系列
バーチカル炉

炉の下部に廃棄物を厚く積み上げて燃焼する竪型のバーチカル炉は、シンプルな構造と省スペースが特徴の焼却炉で、焼却難易度が高い感染性産業廃棄物も効率よく処理できる焼却炉です。

自動保冷庫

高度な管理が必要な医療廃棄物は、受け入れから焼却炉へ投入するまで、人の手を一切介さない完全自動化で対応しています。医療廃棄物を独自に分類し、炉の燃焼状況に合わせ、廃棄物を投入する順序を変更することで効率のよい処理が可能です。

関東エリア屈指の規模

感染性廃棄物を保管する自動倉庫は、専用コンテナ480基の保管が可能で、関東エリア指折りの規模を誇ります。

エアーカーテン

自動保冷庫の搬入口はエアカーテンで臭気を遮断しています。庫内の空気は、ごみピットの空気と同様に焼却炉の燃焼用空気として使用することで、臭気も処理しています。

その他の設備

固定床炉

ドラム缶内に付着した油泥や塗料カスも、そのまま炉内に投入し焼却処理できる固定床炉を備えています。

乾燥設備

キルンストーカ炉の燃焼ガスを利用して、汚泥や動植物性残さなどの乾燥処理を行います。

発電設備

回収した熱を利用して蒸気タービン発電を行い、施設の電力として再利用します。

圧縮梱包機

再利用できる廃プラスチック類・紙くず・繊維くず・金属くずを圧縮、キューブ化して減容・運搬効率を高め、リサイクルを促進します。

圧縮(破砕)分離設備

主に飲料等の製品廃棄物を容器と中身に分離し、容器と中身それぞれの再資源・再利用化を促進します。

油水分離施設

水分の多い廃油から、特殊なフィルタにより油を取り出し再利用します。

積替保管施設

汚泥・廃酸・廃アルカリについては、積替保管施設を設置しており、極小ロットの廃棄物受け入れに対応しています。